Vol.5 「Tomoの競馬騎手取材記 Part2」

●生き生きゴールドコースト

3月に続き今月も、見習い競馬騎手として情熱を燃やしている日本のヤングをご紹介します。

『少年よ大志を抱け』を地で行く、やる気満々、希望に向かって猛進するNoddyこと富沢希(のぞむ)君(20歳、東京出身)です。すでに日本にもたくさんのファンを持つ彼は、10歳の時、突然父親に連れられて行った競馬場で、騎手の姿に強烈な衝撃を受けた。その瞬間に、将来の夢が決まったと言う。「見た瞬間、“カッコイイ!これっきゃないっ!”…って、心がはっきり決まりました」

 それからの思いは一筋一途。中学を終えるや否や、日本競馬学校を受験・・・だが残念なことに不合格。しかし、めげることなく翌年の再受験に闘志を燃やし続けていたそんな折り、雑誌で見つけた“QRT”(“Tomoのチェック”参照)の広告に魅せられ、即座に渡豪を決意。家族の力強い励ましをあとに、オーストラリア、クイーンズランド州へ単身留学、騎手への本格的な道を歩み始めたのである。世界各国から騎手への道を夢見、“QRT”に集まった生徒たちの中でも、彼はひと際光っていたとトレーナーが言う。もうこちらへ来て4年、今年は、見習い騎手過程最後の年になる。レースに参加し始め2年、クイーンズランド州の競馬場でのレースには、総なめに参加。現在までに、111勝の輝かしい記録を残している。

「毎日毎日朝3時半から10時近くまで、馬たちの世話、厩の掃除をし、毎朝10頭の馬をこなします。その時も体重を少しでも減らすように厚着をして大汗をかくように努力しています。普段でも、ジムに通ったりしてトレーニングは欠かせません。レース日は、水、木、土、日です。初勝利は2年前だったんですけど、世の中にこんなに素晴らしくバラ色に輝く出来事、楽しい事があるのかって興奮しましたねぇ。負けた時はそりゃぁもう悔しいです。勝ちたい!勝ちたい、!勝ちたい!です。来年4月で学校が終わるんですが、その後はヨーロッパ、アメリカで修行をし、本当に自信がついたら日本を舞台に頑張りたいと考えています」夢の実現に意気揚揚とし、更なる大志に人生をかける彼も、私生活では、映画を見たり自炊を楽しんだりと、皆と同じようなフレッシュなヤングです。

 Tomoのチェック

“QRT”は、クイーンズランド州、ブリスベン北部にあるレーストレーニングの学校で、騎手になる為の騎乗や競馬のルール、厩務員過程、攻め馬丁、装蹄師、調教師など、さまざまなプログラムを提供している。

通常日本人の場合、基本コースの厩務員過程を1年間学び、上級コースへと進む。見習い騎手ケースでは、基本コースの後見習い騎手過程に進む。見習い騎手過程はトータルで4年。最初の2年はクイーンズランド州で、あとの2年は他州で実習する。

見習い騎手になるのは年々厳しくなっており、今年からは人数制限も施行された。そのテストでは、調教乗馬テスト、英語のインタヴュー形式テスト、ゲート発走テストがなされる。そして2名だけが選ばれると言う難しいもの。現在このスクールには11名の日本生徒が籍を置いている。学校では、優しい日本人のリエゾンオフィサー“寺内章造”さん(写真参照)が何なりと相談に乗ってくれる。更に詳しい情報はhttp://www.qritc.com.au/japanese/frameset_jpn.html へ!

●Tomoのひとりごと

それでは、先月のお話の続き。分からない人は、先月の“Tomoのひとりごと”をチェックしてね。さてさて、・・・・少年の初々しさに男の香りと逞しさを身につけ始めた彼Brendonは、毎日学校を終えてから、近所の“ポニークラブ”へ、馬の世話をしに通うようになったの。

私と過ごす時間を愛した13才の少年は、16歳になって、馬たちと過ごす時間に自分の将来設計を見出したわけ。太陽が沈む頃まで“ポニークラブ”にいて馬達にいそしみ、時を共に過ごす・・・普通なら、ホラ、異性に興味を持ち始める時期じゃない?でも彼は馬たちに夢中、帰宅し走って隣家の私を訪れると、厩での色々なエピソードや、馬たちの一挙一動を、目を輝かし嬉しそうに話してくれたわ。そんな10代を通して彼は、競馬馬調教師の道を選んだの。元々競馬馬のオーナーでもあった父親の影響もおおいにあったのでしょうけど。学校を終えた彼は、ニューサウスウェールズ州の牧場へ身を寄せ、熱心に真剣に馬達を学んだらしいわ。その後、本格的に調教師として自立するために、アイルランドへ修行に。そして昨年、このクイーンズランド州へ戻ったの。競馬馬調教師として生きる将来に人生をかけ、希望と意欲に輝く彼は、今や22才、そりゃぁもう美しい若者になりました。あぁぁ〜・・・・。

★女性って、何かに打ち込んで色恋には目もくれず!って男性に惹かれますよね〜。それって万国共通なのでしょうか?